歯のトリビア♪

口呼吸で虫歯が増える??

 

皆さんが普段何気なくしている『呼吸』は鼻からですか、それとも口からですか?

実は、無意識のうちに口呼吸を行っている人が多いのをご存知ですか?

本来、鼻呼吸は小さい頃に習慣化されますが、

鼻炎や悪習癖などで口呼吸が癖づいてしまうことがあります。

そのままにしておくと口呼吸の人は口が開いているため、口の中が乾燥しやすく、

虫歯が増えてしまう可能性が高くなります。

なぜかというと、お口が乾燥することにより本来の唾液の量が少なくなるからです。

そもそも唾液には溶けた歯を修復する再石灰化作用、

口の中の汚れを唾液によって洗い流す自浄作用、

唾液に含まれる抗菌物質が粘膜などを保護する抗菌作用、

細菌の繁殖を抑える緩衝作用などがありますが

これらの作用が低下すると虫歯だけでなく、歯茎が腫れやすくなり歯周病が

進行しやすくなります。さらには歯の表面も乾燥してしまうため、

汚れがこびりつきやすく着色しやすくなりますし、

もっと厄介なことに口臭の原因にもなります。

その他には風邪を引きやすい、アレルギーを起こしやすい、

顔の筋肉がたるむなどのデメリットもあります。

口呼吸の改善方法として鼻炎が原因の時は耳鼻科に行き

鼻の通りをよくする必要がありますが、悪習癖による口呼吸に関しては

寝る時に唇にテープを貼ったり、意識して鼻で呼吸をしつづけることや、

『あいうべ体操』も効果的です。口呼吸はあらゆる病気につながるので、

この機会に自然に鼻で呼吸ができる様にトレーニングを行い健康な生活を目指しましょう。

◆『あいうべ体操』のやり方◆

あいうべ体操

【1】「あー」と口を大きく開く
【2】「いー」と口を大きく横に広げる
【3】「うー」と口を強く前に突き出す
【4】「べー」と舌を突き出して下に伸ばす

これを1セットとし、1日30回を目標に毎日続けてると効果的です。

顎関節症の人や顎を開けると痛む場合は回数を減らすか、無理のない程度に行ってください。