要介護高齢者の口腔ケアについて④

〔実例報告1〕 口腔ケア、吸引装置付歯ブラシと歯垢中カンジダ減少効果

グラフ1 eブラシ、口腔ケアの歯垢中

歯表面を刷掃する口腔ケアを実施すると口腔ケアをしない場合と比較して、

歯表面の口腔カンジダ減少効果が期待できます。

 

〔実例報告2〕 口腔ケアの回数とカンジダ菌との関係

グラフ2 eブラシの回数と歯垢中カンジダとの関係

口腔ケアの実施回数が多くなるほど、高いカンジダ菌の 減少効果が見られました。

4ヶ月で25回以上で高い効果が見られることより、

1週間に2回以上の口腔ケア実施が推奨されます。

 

〔実例報告3〕 健全歯数、現在歯数と口腔ケアによるカンジダ菌の変化

グラフ3 健全歯数とeブラシの効果、グラフ4 現在歯数とeブラシの効果

健全歯数、現在歯数は多くなると、カンジダ菌減少効果が高くなる傾向が見られました。

健全歯を多く残し、う蝕、歯周病は治療して歯を多く残すことが、

高齢者の健康維持に繋がると考えられます。

 

〔実例報告4〕 年齢、寝たきり度と口腔ケア

グラフ5 年齢とeブラシの効果、グラフ6 寝たきり度とeブラシの効果

歳をとるとともに、口腔ケアによるカンジダ減少効果は低下していきます。

これには加齢に伴う全身の免疫力の低下なども影響していると考えられます。

寝たきり度と口腔ケアには相関が見られません。

寝たきり度にかかわらず、口腔ケアをきちんと行うことでカンジダ減少効果が得られます。