3月27日は、日本さくらの会が1992(平成4)年に制定した
『さくらの日』だそうです。
さくらと「3(さ)×9(く)=27」の語呂合わせです。
日本の歴史や文化、風土と深く関わってきた桜を通して、
日本の自然や文化について関心を深めてもらうことを目的にしているそうです。
日本さくらの会は学校への植樹などを行っているようです。
ここで、お花見の小話。
かわをむく
ある春の日の事。
ある長屋(ながや)の一行が桜の花が咲きほこる川辺に、
花見見物に出かけました。
さて、一通りの見物をすませて小腹の空いた一行は、
持って来たさくらもちを食べる事にしました。
その一行の中の一人に食い意地の張った男がおりまして、
さくらもちに巻いてあるかわ(→葉っぱ)ごと食べています。
それを見て、隣に座っていた女房が言いました。
「お前さん。それはかわをむいて食べるんだよ」
すると、その男は、
「おお、そうかい」
と、言って、さくらもちをかわのついたまま、川の方を向いて食べましたとさ。