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ライフスタイルに沿った予防とケア④成人期

成人期

歯周炎の発症期予防

成人期は仕事や家事等の忙しさで、歯や歯ぐきのケアを怠りがちな時期です。

日頃の自分の歯を磨くクセを見直し、磨き残しがないように入念に注意して磨きましょう。

歯肉炎が増加し、歯槽骨や歯根膜にまで炎症が進行した歯周炎もみられるようになります。

1本1本時間をかけて丁寧に磨きましょう。

 

セルフケアのポイント

歯ぐきの炎症は、歯石が歯ぐきを刺激する ことで引き起こされる場合があります。

歯みがきで歯垢をしっかり取り除けば、歯石はできません。

成人期セルフケアのポイント

 

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ライフステージに沿った予防とケア③思春期

思春期

歯肉炎の発症期

思春期はホルモンバランスの乱れや生活の変化により、

歯ぐきの腫れや出血などの歯肉炎が起きやすい時期でもあります。

歯みがきの時に、歯ぐきもチエックするようにしましょう。

 

【健康な歯ぐき】

◯歯ぐきの色:うすいピンク色
◯歯ぐきの形:歯間部にしっかりと入り込んで弾力性に富み、引き締まっている。

 

【歯肉炎】(歯ぐきのみに炎症が起きた場合)

歯と歯ぐきの境目に歯垢が付着。歯垢中の細菌が出す毒素により歯ぐきに炎症が起き、

歯ぐきが赤く腫れてきます。そのために歯周ポケットと呼ばれる溝ができ、

歯垢がますますたまりやすくなります。

◯歯ぐきの色:赤みを帯びている。
◯歯ぐきの形:歯間部の歯ぐきは、先端部(歯間乳頭部)が丸みをもってふくらんでくる。
◯その他:歯みがきなどの軽い刺激でも出血しやすい。

 

 

むし歯の増加期

思春期は歯ぐきのトラブルと並び、むし歯になりやすい時期でもあります。

外出時の飲食や、間食の増加など、むし歯に対するリスクが高くなってしまいます。

むし歯の原因となる歯垢をしっかり取り除くことが大切です。

 

セルフケアのポイント

◯歯と歯ぐきの境目

歯ブラシの毛先(わき)を歯と歯ぐきの境目に当て、細かく振動させてみがきます。

◯奥歯の噛み合わせ

噛み合わせ面に歯ブラシの毛先を直角に当て、細かく前後に動かしてみがく。

◯奥歯の後ろ側

歯ブラシの毛先を奥歯の後ろ側に当て、細かく前後・左右にみがく。

健康な歯ぐきと歯肉炎

 

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ライフステージに沿った予防とケア②乳幼児期~学童期

乳幼児期

 

乳歯のむし歯

乳歯は生後6〜8か月頃から生え始め、3歳頃に生え揃います。

その後の2〜3年が最もむし歯になりやすい時期です。

むし歯予防のためにも、定期的な健診を受けましょう。

 

歯みがきの習慣づけ

歯が生え始めた時からむし歯予防のスタートです。

初めは毛先のやわらかい乳幼児用の歯ブラシやガーゼで歯の周りを拭き取ってあげましょう。

早いうちから歯ブラシを使って、歯をみがく習慣をつけることが大切です。

 

仕上げみがき

歯ブラシに慣れてくると子どもは自分でみがきますが、まだ上手にみがくことはできません。

最後は保護者の方が必ず仕上げみがきをしてあげてください。

 

プロフェッショナルケア

奥歯の噛み合わせ部分には複雑な溝があり、ここに歯垢がたまり、むし歯にしてしまいがちです。

かかりつけの歯科医院でフッ素(フッ化物)を塗ってもらうこともむし歯予防に有効です。

フッ化物の特性
フッ化物は、歯の表面の歯質を強くし、むし歯になりかかった歯の
再石灰化(なおす働き)を促進します。フッ化物は、歯垢の生成を抑えます。

 

 

学童期

 

歯の交換期

2~3歳頃までに乳歯は生え揃いますが、

永久歯の生え替わりは5~6歳から12~13歳頃までに行われます。

乳歯が抜けたり、永久歯が生えたりして、歯並びがデコボコしているので、

歯ブラシの当て方に注意しましょう。

 

むし歯になりやすい第一大臼歯

乳歯の奥に生えてくる最初の永久歯、第一大臼歯は生涯にわたり咀嚼の中心となる歯です。

ところが、生えるまでに1年〜1年半ほどもかかります。

生えたては背が低く、歯ブラシの毛が届きにくいので、

セルフケアでは図のように斜め横から当ててみがきましょう。

学童期 歯の磨き方

 

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ライフステージに沿った予防とケア①胎児期

妊娠期のお口の状態

妊娠中はホルモン分泌の変化により、口の中の唾液が酸性に傾き、

むし歯や歯肉の炎症になりやすい状態にあります。

歯周病は低体重児出産や早産の原因となることがあるので、

定期的に歯の健診を受けるのが理想です。妊娠安定期には受診しましょう。

歯ブラシを口に入れるだけで気持ちが悪くなることが多く、

歯みがきがおろそかになり、口の中に食べかすが残りやすくなります。

 

妊娠期のお口のトラブル

妊娠性エプーリス

歯ぐきに、できもの(良性)ができることがあります。

ほとんどの場合は出産後に自然に消えます。治らない時は歯科を受診して下さい。

*エプーリス/身体の一部の組織が増殖したもの

口内炎や口角びらん

ビタミンやミネラルなどの不足により,口内炎や口唇の端にただれができやすくなります。

予防のためにも、栄養バランスのよい食生活を心がけましょう。

 

妊娠期のセルフケア

つわりなどで歯みがきができない時は、ぶくぶくうがいをしてお口を清潔に。

だらだらと甘いものを食べることは控え、食べたら口をゆすいで、

食べカスが口に残らないように気をつけましょう。

気分のよい時間帯に、ていねいに歯みがきしましょう。

 

妊娠期のプロフェッショナルケア

【歯科健診】つわりがおさまり、4〜6か月頃の安定期になったら歯科健診を受けましょう。

【歯科治療】つわり・流産・早産のリスクを考えて、安定期に受けるのが望ましいでしょう。

【受診時】母子健康手帳を出して、産婦人科医から注意を受けていることは、

どんなことでも歯科医師に伝えましょう。

 

歯の形成期

子どもの歯は妊娠中につくられ、歯の質はこの時期にほぼ決まってしまいます。

乳歯の芽である歯胚は、妊娠7週目頃からつくられます。

妊娠4か月頃からは、歯胚にカルシウムやリンなどが沈着し、かたい歯がつくられていきます。

 

強い歯をつくる食べ物

母体の健康を保つことはもちろん、胎児への栄養補給としてバランスのとれた食生活が

大切です。

・ビタミンA (歯のエナメル質の土台を仕上げる材料)
・ビタミンC (歯の象牙質の土台を仕上げる材料)
・ビタミンD (カルシウムの代謝や石灰化の調整役)
・良質のタンパク質 (歯の基質の材料)
・リンやカルシウム (石灰化のための材料)

【受診時】母子健康手帳を出して、産婦人科医から注意を受けていることは、

どんなことでも歯科医師に伝えましょう。

 

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抜けた歯はどうするの?

抜けた歯はどうするの?

抜けた乳歯をどうするか。 国ごとにさまざまな言い伝えや習慣があります。

日本を含めアジアでは、上の歯は縁の下に、下の歯は屋根へ放り投げるという習慣があります。

新しい歯は、古い歯がある方向に伸びると信じられているからです。

一方、米国、カナダ、イギリスなどでは夜眠る時、枕の下に抜けた歯を入れておくと、

“歯の妖精”がやってきて、抜けた歯を持っていき、

コインと交換してくれるという言い伝えがあるとか。

チリとコスタリカは、かなりユニーク。抜けた歯をイヤリングにして身につけておくそうですよ。

国がちがっても、歯の健康を願う気持ちは世界共通なんでしょうね。

 

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受けていますか?歯科検診

年1~2回は歯科健診が必要です

 

内科的な健康診断は、職場や自治体や学校で定期的に受けている方が多いでしょう。

ところが、歯の健康診断はどうでしょうか。

内科的な健診と同様に、歯科健診も年に1~2回は欠かせません。

過去1年間に歯科診療を受けた人

 

健診はどこで受けたら良いのでしょう

 

歯科健診は、最寄の歯科医院、

あるいは自治体の保健センターや指定歯科医療機関などで受けられます。

この歯科健診をきっかけに、かかりつけの歯科医院を持っておくことは、とても大切。

かかりつけの歯科医院は生涯にわたって歯と口の健康を保っていくためのパートナーです。

過去1年間に歯科診療を受けた人

 

自分の歯を保つための“健康投資”と考えて…

 

かかりつけの歯科医院での健診費用は、健康保険適用外のため自己負担となります。

しかし、一次予防(健康を増進し、発病を予防する)をしっかりしておけば、

将来大きな費用を負担しなくて済みます。そう考えれば、

健診は“健康投資”ではないでしょうか。

なお、健診によって病気が発見された場合、担当医の先生にご相談下さい。

過去1年間に歯科診療を受けた人

 

歯科医院で細菌の温床“歯石”もすっきり…

 

歯科医院で、定期的に歯石の除去を受けてください。

歯石は歯垢が石灰化したもので、歯周ポケットにたまり、歯周病菌の温床となります。

これを除去するためにはスケーラーという器具を使った特殊技術が必要。

家庭で自分ではできない作業です。

歯石を除去すれば歯周病の進行を予防できるのはもちろん、歯がツルツルで爽快になります。

過去1年間に歯科診療を受けた人

 

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楽しい歯のお話

モーツァルトで、歯痛にサヨナラ

モーツァルトで、歯痛にサヨナラ

歯科医院の待合室や治療室に流れる心地よい音楽は、

気分を落ち着かせ、痛みを和らげる役割も果たしています。

1550年頃、ボストンの歯科医師ウォレス・J・ガードナー博士が、治療中に音楽を聴かせたところ、

歯の痛みが和らぎ、麻酔さえ必要なく、抜歯もスムーズに行われたと報告しています。

また、フランスのトマティス博士は、モーツァルトを聴くと心が穏やかになり、

病気さえ回復に向かうことを実証しました。

彼の音楽は、非常にシンプルで親しみやすいうえ、深く神秘的だからだそうです。

晩年のモーツァルトは、歯痛に悩まされていたとか。

痛みを和らげる音楽を生み出したモーツァルト自身が、

歯の痛みに苦しめられていたとは皮肉なものですね。

 

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噛む8大効用

噛む8大効用

噛む効用を標語にしました 「ひみこの歯がいーぜ」

よく噛むことは、単に食べものを体に取り入れるためだけではなく、

全身を活性化させるのにたいへん重要な働きをしているのです。

この噛む効用について、学校食事研究会がわかりやすい標語を作りました。

「ひみこの歯がいーぜ」です。

弥生時代の人は現代人に比べて、

噛む回数が何倍も多かったと考えられていますから、

卑弥呼(邪馬台国の女王)だって、きっとしっかりよく噛んで食べていたのではないでしょうか。

ひみこの歯がいーぜ

ひ 肥満を防ぐ
よく噛むと脳にある満腹中枢が働いて、私たちは満腹を感じます。 よく噛まずに早く食べると、満腹中枢が働く前に食べ過ぎてしまい、その結果太ります。 よく噛むことこそダイエットの基本です。
ひ 味覚の発達
よく噛むと、食べもの本来の味がわかります。人は濃い味にはすぐに慣れてしまいます。
できるだけ薄味にし、よく噛んで食材そのものの持ち味を味わうよう、心がけましょう。
ひ 言葉の発音がはっきり
歯並びがよく、口をはっきり開けて話すと、きれいな発音ができます。
よく噛むことは、口のまわりの筋肉を使いますから、表情がとても豊かになります。
元気な顔、若々しい笑顔は、あなたのかけがえのない財産です。
ひ 脳の発達
よく噛む運動は脳細胞の動きを活発化します。
あごを開けたり閉じたりすることで、 脳に酸素と栄養を送り、活性化するのです。
子どもの知育を助け、 高齢者は認知症の予防に大いに役立ちます。
ひ 歯の病気を防ぐ
よく噛むと唾液がたくさん出て、口の中をきれいにします。
この唾液の働きが、 虫歯になりかかった歯の表面をもとに戻したり、
細菌感染を防いだりして、 虫歯や歯周病を防ぐのです。
ひ がんを防ぐ
唾液に含まれる酵素には、発がん物質の発がん作用を消す働きがあるといわれ、
それには食物を30秒以上唾液に浸すのが効果的なのだとか。
「ひと口で30回以上噛みましょう」 とよく言いますが、よく噛むことで、がんも防げるのです。
ひ 胃腸の働きを促進する
「歯丈夫、胃丈夫、大丈夫」と言われるように、よく噛むと消化酵素がたくさん出ますが、
食べものがきちんと咀嚼されないと、胃腸障害や栄養の偏りの原因となりがちです。
偏食なく、 なんでも食べることが、生活習慣病予防にはいちばんです。
ひ 全身の体力向上と全力投球
「ここ一番」力が必要なとき、ぐっと力を入れて噛みしめたいときに、丈夫な歯がなければ力が出ません。
よく噛んで歯を食いしばることで、力がわき、 日常生活への自信も生まれます。

 

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歯の雑学

動物の歯のお話

 

今日はリスについてご紹介します。

リス

リスが硬いクルミやドングリの皮を上手にむけるのは、一対のノミ状の門歯を持っているからです。

門歯の裏側にはエナメル質がないため、内側が早く減り、

その結果としてノミの刃のような形になります。

この門歯は一生伸び続けるため、常にすりへらして正常な長さにしておかなくてはなりません。

放っておくと1年間に約20センチも伸びると推測されます。

リスには犬歯はなく、前臼歯と臼歯がありますが、こちらは伸び続けるようなことはなく、

年とともにすり減っていきます。門歯を含めて22本が、リスの歯の合計です。

なお、同じ齧歯(げっし)類のビーバーの歯の数は合計20本。

こちらは門歯が4本あって、やはり自然に根元から伸び出してくるようになっています。

ポプラ、ハンノキ、ヤナギなどの木を削るのはこの4本の前歯。

木を倒したあとは樹皮や葉や小枝を食べ、残った枝や幹で小屋やダムを建設します。

 

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おいしいお酒は乙女のお口から

虫歯予防の第一歩はよく噛んでものを食べること。
唾液は噛むことにより分泌される消化液で、虫歯のもとになる酸を中和させてくれます。
よく噛むといえば、太古日本ではひたすら噛むことでお酒をつくっていました。ごはんやパンをしばらく噛んでいると甘いかおりが口中にひろがってきますね。これは唾液中の糖化酵素の働きによりデンプンがブドウ糖となって甘くなる現象です。
このブドウ糖を古代の日本人はお酒づくりに活用しました。穀物をかみくだき、甘くなってから容器の中に吐き溜めます。すると空気中に浮遊している野生の酵母がそこに付着し、やがてアルコールの発酵を引き起こす仕組み。
穀物を噛むのは汚れを知らぬ乙女たちの専業と伝えられてきました。
清らかさあふれる乙女たちは、昔から清潔なお口の健康を象徴する存在だったのでしょう。

 

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